
2024年も「賃上げ」がニュースになっています。大手企業ではお給料が大きく上がり、若い人たちにとってはうれしい話が続いています。でもその影で、「就職氷河期世代」と呼ばれる40代〜50代の人たちは、なかなか給料が上がらず、厳しい状況が続いているんです。今回は、そんな氷河期世代のリアルな声や、これからの希望について、わかりやすくお話しします!
今年の春闘、給料アップのニュースがたくさん!
2024年の春闘(しゅんとう:労働組合と会社が話し合い、給料や働き方を決める時期)では、大企業を中心にたくさんの「賃上げ(ちんあげ)」が行われました。
たとえば、
- スーパーの「ライフ」は月1万6000円アップ
- 餃子の王将はなんと月3万円アップ
- トヨタは5年連続で満額回答!
つまり、大企業では「お給料がたくさん上がる!」といううれしいニュースがいっぱいなんです。これは、物価の上昇に負けないようにするためでもあります。
でも…中小企業はまだまだ厳しい
一方で、中小企業では、そこまでお給料が上がっていないんです。去年は33年ぶりの賃上げ率だったのに、中小企業と大企業の差はもっと大きくなってしまいました。
中小企業では、給料を上げたくてもお金に余裕がないところも多く、「賃上げ」が進んでいません。
就職氷河期世代ってどんな人たち?
今回、一番大変なのが「就職氷河期(ひょうがき)世代」と呼ばれる人たちです。
- 時期:1993年〜2004年ごろ
- 年齢:今は43歳〜55歳くらい
- 状況:大学を卒業しても仕事がなかなか見つからなかった時代。求人倍率は「1倍」を切って、仕事を探すのがとても大変でした。
たくさんの人が希望とは違う仕事についたり、アルバイトや非正規の仕事で暮らすしかなかったりしました。
【悲報】就職が超ムズかった!氷河期世代のリアルと今の現状を解説
リアルな声…就職氷河期世代の今
例えば、こんな声があります。
👤 45歳男性・求職中
「昔は“パワハラ”なんて言葉もなかった時代。働くのがとてもつらかった。今も仕事を転々としています。」
👤 51歳男性・求職中
「100社に履歴書(りれきしょ)を送ったけど、希望の仕事にはつけなかった。ただ正社員になりたかっただけなのに…」
👤 44歳女性・図書館の職員
「手取りは13万5000円。結婚も難しいし、このままでは生活保護になってしまうかも…と不安です。」
若い人と氷河期世代の格差は広がるばかり?
最近は、若い人を確保するために「初任給」を30万円以上にする企業も出てきています。
でも、氷河期世代の多くは、いまだに手取りが少ないまま…。
「若い人は30万円もらえるのに、自分たちは…」と感じてしまう人も少なくありません。
👤 45歳男性
「若い人が必要なのはわかるけど、もうちょっとバランスを取ってほしいな…。」
氷河期世代の未来はどうなるの?
経済の専門家・酒井才介さんは、「今のままだと、40〜50代の給料は上がりにくい」と言っています。
その理由は、
- 若い人にお金を使いたい企業が多い
- 40〜50代は人数が多くて、給料を上げるのが大変
- 転職しにくいから、会社は無理に給料を上げなくてもいいと思っている
さらに、氷河期世代は、年金も少なくなりがち。将来の生活も厳しくなる心配があります。
でも、希望はある!
国は、氷河期世代をサポートするためにいろいろな対策をしています。
- ハローワークに専門の窓口
- リスキリング(仕事に必要なスキルを学び直すこと)の支援
そして、企業も「人手不足」だから、経験やスキルがある人を年齢に関係なく採用する動きもあります。
「氷河期世代の人たちも、戦力として大事にされる時代が来るかも」と言われています。
まとめ
賃上げが続く日本ですが、就職氷河期世代は取り残されているのが現状です。でも、国や企業が少しずつ変わりはじめています。スキルを磨いていけば、年齢に関係なく必要とされるチャンスはきっと増えていきます。未来に向けて、あきらめずに進んでいくことが大切ですね。