PM 3:00
時刻は午後3時、いろいろあって朝から何も食べていない名探偵に村人がせめてものおもてなしにと遅めの昼食をふるまってくれることに
『いただきますか?』
『いただきます。』
津田『お腹空いたけど、いいんですか?普通に食べて…。』
浩一『うぅ、んんん…。』
津田『あーびっくりした!もうあーびっくりした!』
恵『あなたっ、あなた!』
津田『そんなすぐ死ぬ?』
恵『あなた…。』
津田『食わしてくれよ、ちょっとは…。』
高木『マズい、この症状は毒だ!みんなこの食事には毒が盛り込まれてるかもしれない、食べるんじゃないよ!』
津田『マジで!?おい、俺腹減ってんねんけど!いいよ俺もう食うよもう。』
理沙『絶対だめです!』
高木『ダメだよ、食べちゃ!』
津田『俺絶対死なへんから。』
理沙『分かんないじゃないですか!』
津田『死なへんて。』
理沙『絶対に食べないでください!』
津田『もうめちゃくちゃ腹減ってんのホンマ。』
理沙『ダメです!』
津田『俺、なんも食うてへんねんで!』
理沙『人が死んでるんですよ。』
津田『死んでへんて、マジでさあ。』
理沙『津田さん…。』
津田『ええよ、くれよもう俺ええよ、死んでもええよじゃあ』
理沙『津田さん、待ってください!』
津田『死んでもええって!』
理沙『まずは何か突き止めましょう。』
津田『何がよ?』
理沙『何が毒か、分かりますか?』
津田『知らんよそんなん、何食ったんよじゃあ。蕎麦食ってんやろ、何食ったんさっき?』
理沙『この中に怪しいものはないですか?』
津田『この中に?何食うたん?だって今、即死んでたやん!』
恵『お椀が倒れてたから、お椀かな…。』
津田『お椀?これ?お吸い物…。』
理沙『中に何が?』
津田『キノコ。』
理沙『キノコで思い当たる事はありませんか?』
津田『この子で思い当たること?キノコで思い当たること…?今日?今日で?』
理沙『キノコで思い当たる事はありませんか?』
津田『キノコで思い当たる事なんか、何があんのよ…。毒がある…。毒キノコ…。』
理沙『これは何のキノコですか?』
恵『これはマイタケです。』
理沙『マイタケ?』
津田『あっ!?タクシーの!!タクシーのおっちゃん言うてたわ!毒キノコみたいな、今全国的に流行ってる言うてたよ!マイタケみたいな毒キノコ流行ってるって!』
実は、この一週間前…
運転手『お客様、キノコってお好きですか?』
津田『キノコ?好きですよ。』
運転手『今、新種の毒キノコがすごく流行してるみたいで、それがなんかマイタケにものすごく似てるっていう事で、僕の友達が食べてしまって、まぁ飲み込まなかったんで大丈夫だったんですけど、もし飲み込んでたりしたらヤバかったんじゃないかって…。』
津田『へぇ~。』
運転手『気を付けてくださいね。』
津田『大丈夫です。』
津田『あのタクシーの人?あ怖い…、サブイボ出た!あぁ怖っ…。』
理沙『ここにいる私たち全員が狙われたってことですか?』
恵『作ったのは私です…。』
津田『えっ、どういう事?』
恵『あ、でもね私これみなさんにお出しする前にちゃんと味見してるんです…、あと、このマイタケ自体は隣町のスーパーで買ってきたものですし、大体私主人殺すわけないじゃないですか!』
理沙『恵さんが嘘をついてないとしたら、犯人が浩一さんの皿のマイタケと津田さんが言っていた毒キノコを入れ替えたっていう事になりますよね。』
津田『ちょっと待って、俺今全然聞いてへんかった…。』
理沙『もう一回言います。恵さんが嘘をついてないとしたら、犯人は浩一さんの皿のマイタケと津田さんが言っていた毒キノコを入れ替えたっていう事になりますよね。』
津田『浩一さんの皿と俺の皿を入れ替えたって事?俺を殺そうとしたって事?もう一回言うてごめんごめん、どういう事?』
理沙『浩一さんの皿に入っていたマイタケと津田さんがおっしゃっていた毒キノコを…。』
津田『俺が言うてた、あの聞いた話の毒キノコを入れ替えたって事ね?』
理沙『入れ替えたって事ですよね。』
津田『そういう事?ホントすぐ効く毒キノコやったん?ニュースでやれよ!』
するとそこへ、長野県警の今泉と向島が駆けつける
今泉『どうしたんですか?大丈夫ですか?』
津田『びっくりした!』
今泉『どうしました?』
高木『殺人です。』
向島『津田さん、その時の状況を簡単に説明してもらえますか?』
津田『なんか、このお吸い物を口に入れた瞬間バターン倒れて死にました。死んだか知らんけど…、倒れた。』
今泉『毒殺か!?もしかしたら、この村にとんでもない殺人鬼が潜んでるのかもしれませんね。津田さん、事件が解決するまではこの村から出ないでください。今日は泊まりですね。』
津田『えっ、ウソ!?』
今泉『まだ事件は解決してませんので。』
津田『いやいや、無理よ!』
理沙『でも事件を解決しないと。』
今泉『そうです。村からは出ないでください。』
津田『いやいや、無理よ…。えっ、俺明日「a-nation」入ってるで。』
今泉『そんな…、村から出たいなんて、そんな…、もしかしてあなたが犯人なんじゃないですか?』
津田『いや、ちゃうし…。いや違うよ、えっうそマジ…!?』
今泉『分かりました。とにかく殺人事件が解決するまでは村から出ないでください。』
津田『いや、俺泊まらんで…。』
この日、絶対に泊まりだけは阻止したい名探偵は翌日の仕事を理由に断るためマネージャーに連絡
すると…
マネージャー『明日午後一TBS入りで「A-Studio+」の収録ありますけど…。』
津田『えっ、それ今日俺泊まりで間に合うの?』
マネージャー『泊まりはちょっと難しいかもしれないですね。』
津田『そやろ?』
マネージャー『え、どうしたんですか?』
津田『事件を俺解決せな帰られへんてなってんねんけど…。』
マネージャー『事件て、どういうことですか?』
津田『知ってるやろ、お前…。』
マネージャー『いやいやいや、知らないですよ。』
津田『なんなん?だから、ロケ来たら人が死んで、それを解決せなこの村から出られへんくて泊まってくれってなってんねんけど、それ泊まりむりでしょ?だから俺は…。』
マネージャー『まあ、でもさすがにやっぱ殺人事件に巻き込まれてるんだったら…。』
津田『お前、なんやねん!』
マネージャー『そっちの方が大切なので、一回ちょっとどうにかバラしにできないか…。』
津田『どうやって前日でバラしにすんねん!』
ということで、津田の泊まりが決定
マネージャー『すみません。無事解決だけちょっとお願いします。』
津田『なんやねん、それ!なに乗っかとんねんお前も!もうええわ、もうボケ!』
理沙『大丈夫でした?』
津田『「A-Studio+」そもそもなかったの?』
理沙『よく分かんないんですけど、そういう事なんだと思います。』
津田『なんなんマジで!?飯は?もう食べてええよ、死んでええよ…。』
恵『手出さないでください!』
まとめ
名探偵津田 第2話 「〜呪いの手毬唄と招かれざる男〜」
めちゃくちゃしんどかったですけど非常に面白かったですね。それではまた来週
— ダイアン津田 (@daiantsuda) November 8, 2023
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