
春先のドライブ中、突然「ビシッ!」という音とともにフロントガラスにヒビが入る経験をしたことはありませんか?これは「飛び石」と呼ばれる現象で、特に春先に多く発生します。
なぜこの時期に飛び石が増えるのか、その原因と対策を分かりやすく解説します。
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飛び石とは?
走行中、前方の車両がタイヤで小石を跳ね上げ、その石が後続車のフロントガラスやボディに当たる現象を「飛び石」と呼びます。これにより、ガラスにヒビが入ったり、ボディに傷がついたりすることがあります。特に高速道路では、飛び石が勢いよく飛んでくるため、被害が大きくなる傾向があります。
春先に飛び石が増える理由
春先に飛び石被害が増加する主な理由は以下のとおりです。
- スタッドレスタイヤの影響:冬季に使用されるスタッドレスタイヤは、溝が深く柔らかいため、小石を挟み込みやすい特徴があります。雪解け後の乾燥した路面では、これらの小石が走行中に飛び出し、後続車に当たる可能性が高まります。
- 路面状況の変化:寒冷地では、冬季に滑り止めとして砂や砕石が道路に撒かれます。春先の雪解け後、これらの砂利が路面に残り、タイヤで巻き上げられることで飛び石が発生しやすくなります。
飛び石被害を防ぐための対策
飛び石による被害を最小限に抑えるためには、以下の対策が有効です。
- 車間距離を十分に取る:前方車両との距離を適切に保つことで、飛び石が当たるリスクを減らせます。特に大型車の後ろを走行する際は、より一層の注意が必要です。
- 適切な速度で走行する:速度が高いほど、飛び石が当たった際のダメージも大きくなります。法定速度を守り、安全運転を心がけましょう。
- タイヤの定期的な点検:自車のタイヤに小石が挟まっていないか定期的に確認し、取り除くことで、他車への飛び石被害を防ぐことができます。特にスタッドレスタイヤ使用時は注意が必要です。
- ガラスコーティングの利用:フロントガラスにガラスコーティングを施すことで、小さな飛び石による傷を軽減できる場合があります。ただし、大きな飛び石による損傷を完全に防ぐことは難しいため、過信は禁物です。
飛び石被害に遭った場合の対処法
万が一、飛び石でフロントガラスにヒビが入った場合、以下の手順で対処しましょう。
- 安全な場所に停車し、被害状況を確認する:走行中に異変を感じたら、まずは安全な場所に車を停め、フロントガラスやボディの状態を確認します。
- 応急処置を行う:ヒビや傷が小さい場合、ビニールテープなどで一時的に保護し、ゴミや水分の侵入を防ぎます。ただし、これはあくまで応急処置であり、早急な修理が必要です。
- 専門業者に修理を依頼する:小さなヒビであれば、専門業者での修理が可能です。修理費用は約1.5万円から2万円程度とされています。しかし、ヒビが広がるとフロントガラス全体の交換が必要となり、費用が高額になるため、早めの対応が重要です。
まとめ
春先は飛び石被害が増加する時期です。その主な原因は、スタッドレスタイヤの使用や路面状況の変化によるものです。被害を防ぐためには、車間距離の確保、適切な速度での走行、タイヤの定期的な点検などが効果的です。万が一被害に遭った場合は、速やかに応急処置を行い、専門業者に修理を依頼しましょう。日頃からの注意と適切な対策で、飛び石による思わぬ出費や事故を防ぐことができます。