

こんにちは、しおかなだよ♪
みんなは「両面宿儺(りょうめんすくな)」って聞いたことある?最近はアニメや漫画でも話題になってるけど、実はこの名前、古代日本の神話や歴史書にしっかり登場する、すっごく由緒ある存在なんだよ!顔が前と後ろにあって、腕も4本というビジュアルは、ちょっと怖くてミステリアス。でも、その正体は「妖怪」なのか「神さま」なのか、意外と知られていないことも多いの。
今回は、そんな両面宿儺の伝説や、日本書紀に残された記録、そして現代での描かれ方まで、たっぷり紹介していくね!読めばきっと、両面宿儺の不思議な魅力にハマっちゃうかも…!?
1. 両面宿儺ってどんな存在?

両面宿儺ってどんな存在?
まず最初に、「両面宿儺(りょうめんすくな)」って名前を聞いただけでも、ちょっとゾクっとしちゃうくらいインパクトあるよね!漢字の見た目もなんだか古代っぽくて、神秘的な雰囲気が漂ってるの。実はこの存在、ただの昔話のキャラクターじゃなくて、なんと日本最古の歴史書『日本書紀』にもちゃんと登場するんだよ!
名前の通り、両面宿儺の特徴は「顔が2つあること」。しかもそれは前と後ろ、つまり前面と背中の両方に顔がついているという、かなり独特な姿をしているの。さらに驚くのはその手足の数!普通の人間なら両腕2本だけど、両面宿儺は左右それぞれに腕が2本ずつある、合計4本の腕を持った存在だって言われてるの。見た目だけでもまさに“異形”って感じで、完全に人間離れしてるよね。
そんな奇妙な姿から、「これは妖怪なんじゃないの?」って思う人も多いと思うけど、実はその評価は場所や時代によって大きく違っているの。たとえば『日本書紀』では「朝廷に逆らった賊」として描かれていて、討伐される存在として記録されてるんだ。つまり、朝廷から見れば“敵”だったということ。
でも一方で、岐阜県の飛騨地方などでは、両面宿儺はむしろ“守り神”や“英雄”として語り継がれていたりするの。地元の人たちにとっては、悪者なんかじゃなくて、人々を助けてくれたありがたい存在だったのかもしれないんだよ。
このように、両面宿儺って「見た目は怖いけど、実は人々に慕われていたかもしれない存在」っていう、すっごく奥が深いキャラなんだよね。敵か味方か、妖怪か神か…いろんな顔を持ってるところが、まさに“両面”って感じでおもしろいなって、しおかなは思うよ♪
2. 日本書紀に記された両面宿儺の姿

日本書紀に記された両面宿儺の姿
両面宿儺について語るうえで、絶対に外せないのが『日本書紀』の存在だよね。『日本書紀』は、日本で最も古い歴史書のひとつで、神話から天皇の時代までが詳しくまとめられている超重要な書物なんだよ。その中に、なんと両面宿儺の名前がしっかり登場しているの!
『日本書紀』によると、両面宿儺は飛騨国、つまり現在の岐阜県北部あたりに住んでいたとされている人物で、時代は仁徳天皇のころ、今からおよそ1500年以上も前の5世紀ごろなんだって。そんな大昔の記録に名前が残っているって、それだけでもすごい存在だよね。
ただし、日本書紀の中での両面宿儺の扱いは、あまり良いものではないんだ。朝廷の命令に従わず、反抗的な態度をとった存在として描かれていて、「朝廷に逆らった賊(ぞく)」、つまり反乱者のような立場で登場しているの。中央の権力から見れば、かなり危険な存在だったと考えられていたみたい。
さらにその姿についても、かなり異様に描写されているよ。顔は前と後ろの2つがあり、体には4本の腕を持つ怪異な姿で、性格も凶暴。人々を惑わせ、秩序を乱す存在として恐れられていたことが伝わってくるんだ。そして最終的には、朝廷側が軍を派遣して、武力によって討伐された、と記されているの。
こうして文章だけ見ると、完全に「悪役ポジション」だよね。まるで怪物や妖怪のような存在として扱われていて、ちょっと怖い印象を受けちゃうかも。
でもね、ここで大事なのは、『日本書紀』が「朝廷側の視点」で書かれた歴史書だということ。つまり、中央政府に逆らった地方の有力者や異質な存在は、どうしても悪く描かれやすかった可能性があるんだよ。そう考えると、両面宿儺の本当の姿は、記録だけではわからない部分も多くて、ますます謎が深まるよね。
このあと紹介する地域の伝承と比べてみると、『日本書紀』に書かれた両面宿儺の姿が、また違って見えてくるかもしれないよ。
3. 両面宿儺は妖怪?神?その正体とは

両面宿儺は妖怪?神?その正体とは
さて、両面宿儺について語るうえで、いちばん気になるポイントがここだよね。「この存在って、いったい何者なの?」っていう謎に包まれた部分。妖怪なのか神なのか、それともどちらでもないのか…。いろんな説があって、まさにミステリアスな存在なんだ。
実は、文献や時代、地域によって両面宿儺の捉え方は大きく違うの。たとえば『日本書紀』では、さっきも紹介したように“朝廷に逆らった賊”として書かれていて、異形の姿を持つ怖い存在って印象。でも、他の資料や地方の伝承を見ていくと、まったく違うイメージが浮かび上がってくるんだよ。
たとえば、岐阜県の飛騨地方では、両面宿儺は「妖怪」なんかじゃなくて、むしろ「人々を守る正義の味方」として親しまれてきたの。農民たちに知恵を授けたり、病気を治してあげたり、地域の平和を守ってくれる存在だったっていう伝承もあるくらい。そんな姿は、まさに“神さま”に近いよね。
さらに興味深いのが、仏教との関わり。飛騨地方には、両面宿儺が仏教を深く信仰し、自ら仏像を彫ったり、お寺を建てたりしたっていう伝説も残っているの。特に有名なのが、千光寺(せんこうじ)というお寺で、ここには「宿儺堂(すくなどう)」っていうお堂まであるんだって。そこには、両面宿儺の像も安置されていて、信仰の対象になっているの。
こんなふうに見ていくと、「暴れ者」として恐れられていたどころか、むしろ人々の心のよりどころになっていた、っていう可能性もあるんだよね。神さまっていうよりも、地域に根ざした“守護者”って感じかな。
妖怪としての恐ろしいイメージと、神のように崇められた存在。そのギャップが両面宿儺のいちばんおもしろいところで、「一体どっちが本当なの?」って考えれば考えるほど、どんどん惹きこまれていっちゃうんだよね。
しおかな的には、両面宿儺って「ただの怪物」ではなくて、人々の記憶や信仰によっていろんな顔を持つ、すごく奥の深い存在だと思うよ♪
4. 飛騨の英雄伝説と両面宿儺

飛騨の英雄伝説と両面宿儺
日本書紀では“反逆者”として描かれていた両面宿儺だけど、そのイメージとはまったく逆の伝承が残っている場所があるんだよ。それが、現在の岐阜県北部に位置する「飛騨(ひだ)地方」。ここでは、なんと両面宿儺は“地域を守ってくれたヒーロー”として語り継がれているの!
飛騨地方に伝わる話では、両面宿儺は異形の姿をしていながらも、正義感が強くて、人々を助けたり病を治したりする“守護者”のような存在だったと言われているの。農民や旅人に親切にしたり、争いを止めたりと、まるで神さまのような働きをしていたんだって。そんな両面宿儺に対する信仰心はとても強く、今も彼にまつわる神社やお寺が地元に残されているんだよ。
その代表的な場所のひとつが、「千光寺(せんこうじ)」。このお寺には「宿儺堂(すくなどう)」という特別なお堂があって、そこには両面宿儺の像が安置されているの!しおかなも写真を見たとき、思わず「すごい…」って声が出ちゃった。独特な風貌の像は、どこか神々しさもあって、ただの伝説上の人物じゃなく、本当に祀られている“神聖な存在”なんだなって感じがしたよ。
さらにもうひとつ注目したいのが、「宿儺神社(すくなじんじゃ)」。こちらも飛騨にある神社で、両面宿儺を神としてお祀りしているの。地元の人たちからは今でも信仰されていて、お祭りや行事も行われているんだって。こうした場所が現代まで残っていること自体が、両面宿儺がいかに地元の人たちに愛され、大切にされてきたかの証拠だよね。
おもしろいのは、同じ存在でも見る角度によって「反乱者」にも「守護神」にもなるってこと。中央政権からは敵視されても、地元では感謝されていたという、歴史の裏側が垣間見えるのがすごく興味深いなって思うの。
しおかな的には、こういう“ローカル伝説”ってとっても大事だと思うんだ。歴史書には載らない、でも人々の心にずっと残ってきた記憶や信仰。それが、飛騨に生き続ける両面宿儺の魅力なんじゃないかな♪
5. 現代での両面宿儺のイメージ(漫画・アニメ)

現代での両面宿儺のイメージ
昔の神話や歴史書に登場する両面宿儺だけど、実は最近の若い世代にもすっごく有名な存在になっているの。その理由は、やっぱりあの大人気漫画『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』に登場する「宿儺(すくな)」の存在だよね!
『呪術廻戦』は、呪術や呪いをテーマにしたバトル系ダークファンタジーで、アニメ化もされて大ヒットした作品。作中に出てくる宿儺は、“呪いの王”と呼ばれていて、圧倒的な力を持った超強敵キャラ。戦闘力もカリスマ性もヤバいくらい高くて、怖いけど魅力的な存在なんだよ。
実はこのキャラクターの名前、「宿儺」っていうのは、まさにあの“両面宿儺”が元ネタになっているの!設定はアレンジされていて、顔が2つあるわけじゃないし、仏教との関わりも特に描かれてはいないけど、“人間離れした存在感”や“圧倒的な力”、“恐れと畏敬の混ざった存在”っていう点では、どこか共通する雰囲気を持っているよね。
面白いのは、こんなふうに古代の伝説や神話が、時代を超えて現代のエンタメ作品に取り入れられてること。昔の人が信じていた存在が、今はフィクションのキャラとして新しい命を与えられて、しかも世界中のファンに知られるようになるって、なんだかとってもロマンを感じない?
しおかなも最初に『呪術廻戦』の宿儺を見たときは、「名前カッコイイな〜」って思ってたんだけど、調べてみたら「えっ!?これ日本書紀に出てくるあの両面宿儺なの!?」ってビックリしちゃった。こういうルーツを知ることで、作品の見方がもっと深まって、歴史とのつながりを感じられるのも楽しいよね♪
現代の漫画やアニメの世界で、“伝説の怪物”や“神格化された存在”として再登場する両面宿儺。昔から今に至るまで、その圧倒的なインパクトは変わらず、人々の心に強く残っているんだなぁって、改めて感じちゃうよ♪
6. 両面宿儺に関する雑学

両面宿儺に関する雑学
ここでちょっとした豆知識を紹介するね♪
- 両面宿儺の読み方は「りょうめんすくな」だけど、昔は「すくなびこ」や「すくなひこ」などとも呼ばれていた説もあるよ。
- 実は両面宿儺の像、けっこうカッコイイ!伝説的な姿を再現した仏像風の像もあって、フィギュア化もされているんだって。
- 一部の学者は「両面宿儺=古代豪族の長」と考えていて、朝廷に反抗した地元勢力のリーダーだった説もあるよ。
7. まとめ:両面宿儺は恐れられた英雄?

まとめ
しおかな的には、両面宿儺ってただの「妖怪」じゃなくて、時代や立場によって評価がガラッと変わる、すごく興味深い存在だと思うんだ。
『日本書紀』では「朝廷に反抗した悪者」だけど、飛騨地方では「人々を助けた守り神」みたいに扱われていて、まさに“二面性”を持った存在だよね。
もし旅行で岐阜に行くことがあったら、ぜひ千光寺とか宿儺神社に立ち寄って、古代のロマンを感じてみてね♪