2024年7月28日、パリオリンピック柔道男子66キロ級で、阿部一二三選手が金メダルを獲得しました。彼は前回の東京オリンピックに続き、2大会連続での金メダル獲得を達成しました。同じ日に出場した妹の詩選手は惜しくも敗退しましたが、兄の一二三選手がその無念を晴らし、日本柔道界にとって通算50個目の金メダルをもたらしました。
阿部一二三が五輪連覇達成!
7月28日、パリオリンピック柔道男子66キロ級の決勝戦がシャンドマルス・アリーナで行われました。阿部一二三選手(26)は、ブラジルのリマ選手を破り、見事に五輪連覇を達成しました。
阿部選手は初戦でハンガリーのポングラーツ選手に対し、開始25秒で技ありを奪い、さらに袖釣込腰で技ありを追加して合わせ技一本で勝利しました。準々決勝では、タジキスタンのエモマリ選手を開始41秒で技ありを奪い、2度の鼻血のアクシデントにも関わらず、大内刈で合わせ技一本の勝利を収めました。
続く準決勝では、世界ランク1位のビエル選手(モルドバ)と対戦しました。試合はゴールデンスコアまでもつれ込みましたが、最終的に払腰で技ありを奪い、決勝進出を果たしました。
決勝では、ブラジルのリマ選手に対して隅落と袖釣込腰の合わせ技一本で勝利し、2大会連続の金メダルを手にしました。妹の詩選手が2回戦で敗退するという悔しい結果に終わった直後、兄の一二三選手がその無念を晴らす形で金メダルを獲得しました。
試合後のインタビューで阿部選手は、「最高の思いです。東京五輪が終わってからすごく苦しい思いばかりで、楽な道ではなかった。妹が負けてしまって、僕も苦しかった。妹の分まで兄が頑張るという気持ちで、やるしかないという思いで戦いました」と、目に涙を浮かべながら喜びを語りました。
阿部選手の五輪連覇は、彼の努力と忍耐の賜物であり、日本柔道界にとっても大きな喜びとなりました。また、彼の金メダル獲得は日本柔道界にとって通算50個目の金メダルとなり、歴史的な瞬間を迎えました。
妹の詩選手は、兄の一二三選手の活躍を観客席から見守り、その勝利を共に喜びました。阿部兄妹の挑戦は、多くの人々に感動を与え、今後のさらなる活躍が期待されます。
まとめ
阿部一二三選手のパリオリンピックでの金メダル獲得は、彼の努力と忍耐の成果です。同時に、妹の詩選手の無念を晴らす兄の姿勢は、多くの人々に感動を与えました。日本柔道界にとって通算50個目の金メダルという歴史的な瞬間を迎えたことも、今後のさらなる飛躍を期待させます。